我が家の愛犬・鬼丸です。

“大江山の酒呑童子(しゅてんどうじ)退治”で有名な、源頼光の四天王の一人、
《渡辺の綱》の愛刀の名前を貰いました。

夜な夜な羅生門あたりに出ては人を襲って都を騒がせていた鬼の退治を頼光より
命じられた《綱》ー(当時天下無双の剣の使い手でした)が、羅生門で鬼の片腕を切り
落とした時の刀の名前です。首を切るとアゴヒゲまで一緒にスパッっと切っていた
というその切れ味から“鬚(ひげ)切り”と呼ばれていた名刀でしたが、この羅生門
の事件より“鬼丸”と呼ばれるようになった、と平家物語(屋代本)にありました。
別名“鬼切り(丸)”とも呼ばれています。

我が家の魔除け・災い封じの意を込めて名づけましたが、コイツそのものが“災いの
素”になろうとは、その時は夢にも想ってはいなかったのでした。

チョッと長いので、省略して“鬼ッ”・“オニッ!”とばかり呼んでいるせいでしょうか?

P.S.
“柴”にしては大きくて・やけに筋肉質なので、“シバサップ”(柴犬界のボブ・サップ)
とか、“ブラック・ウィード”とも呼ばれていまして、 コイツもまた、生意気にも
二つ名を持っている犬なのであります(エッヘン!)


 もう一つ、粟田口の“鬼丸国綱”という大名物の刀があります。
 北条時頼(時政の持っていた鬼丸とは別)から新田義貞・足利尊氏・織田信長・豊臣秀吉
 徳川家康・明治天皇、と、歴代の権力者に伝わり、現在は宮内庁の所有・御物と
 なっています。

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